ゴースト 無性(男性型ボディ) 精神年齢20代後半
人形に取り憑くモンスター『ゴースト』の青年。
物静かで口数は少ないが、情に厚い。人間相手に交友的で、困った者を助けている。
人形の体なので瞬きできないし、口が開かない。
森に住んでおり、時折森へ迷い込んだ子供を街へ案内する。善意なのだが子供の証言(動く人形など)から都市伝説化している。
▶詳細なストーリー
――草木の茂る砂利道を踏むたびに、軽く音が聞こえる。俺は森に迷い込んだ者を運ぶ役割を背負っている。
今連れている子供は先程魔狼に喰われようとしていて、危ういところを俺が助けたという形になる。そのせいか、ずっと怯えていて話にならない状態が続いている。だが、そろそろ街に着く頃だろう。
子供の足取りが軽くなる。街の大人たちが、口を揃えて俺のことを噂する。
「森の自動人形〈オートマタ〉だ」「ああ、あれかい? なんでも、人を助けてくれるんだってね」「へぇー」
街の人々からは好奇の目で見られる。それが嫌で、いつものように逃げようとする。
――魔族、とりわけゴースト等の存在は、誰かが覚えてくれないと存在できない。怪異のように忘れ去られたら消えてしまうのだ。だから人々は恐怖し、怯え、恐れるのだ。