狂気のリキさん


彼がこんな顔ですごく狂っている独白(BL……?)

 ああ……ケイオス様……今日もお美しい!!
 
 髪色は黒と白のメッシュに、瞳の色は紅い……。そしてあの透き通るような白い肌!  まるで芸術品のような美しさですっ!
 
 エデンの民としての人外じみた見た目もイイッ!!
 
 あぁ~もう、なんて完璧な方なんでしょう……。
 
 そういえば、今日は新しく来た幹部の歓迎会があるんでしたっけ?  俺は参加しなくていいと言われましたけど、どうせケイオス様に媚びる女ばかりでしょうから、つまらなそうだなー。
 
 まあケイオス様は俺にしか興味がないらしいですけど!
 
 ああ~っ! ケイオス様の刀♂で俺を貫いて頂きたい~!!
 
 あっ、ケイオス様だ!  えへへっ♡やっぱり綺麗なお顔ですね♡ ん? 誰かと一緒にいるみたいだけど……誰ですかあいつ?  見たことないですよあんなやつ。
 
  え? ただの下っ端? んもー、心配しましたよケイオス様ー。そいつが新しい下っ端とか言うんですか?  ははは、冗談キツいっすよー。
 
 俺嫉妬しちゃいますよー! うわ、なんかめっちゃ睨まれてるんだけど……。
 
 ちょっと怖いかも……。
 
 ん? なんか紙切れ渡されたぞ。なんだこれ?  ふむふむ、これは招待状!?  ってことは、ついに俺にもケイオス様のご寵愛を受ける時が来たのかー! 
 
 さあケイオス様!! ベッドイン!! 今すぐ寝室に行きましょう!!
 
 俺は裸で待ってます★
「リキ……君は本当に残念な男だよ」
 あぁっ!! その蔑んだ目も最高ですぅ!!  そんな目で見られると興奮しちゃいますよぉ!!  でももっと罵ってほしいですぅ!!
「リキ……(何を言ってもダメな気がする……)。とにかく私は忙しいからね。君の相手はできないんだよ……」
 くっ! 仕方ありませんね……。ここは大人しく引き下がりましょう……。
 
 では最後にキスだけでも……!!
「それはできない。それじゃあまた明日」
 くっ! まさか断られるとは……。
 
 だがしかし! ここで諦めたら男が廃ります!!  絶対にケイオス様を落としてみせます!!
「……リキ、しつこい」
 ごめんなさい。
 
 
 ……場面はかわり。ソラはリキの珍妙な態度をクレインと一緒に見ていた。
「うわ……なんですかあれ。気持ち悪いですね……」
「ああ、確かにな。俺も正直引いたわ……」
 リキは未だにブツブツ独り言を言っていた。それを二人はドン引きしながら眺めていたのだった。
「ケイオス様~ケイオス様~……俺は……あなたが大好きでーす!!」
 うっわ、キモッ……と心の中で呟く二人であった。 完